【単価の高い足場屋が良いのか、それとも安い足場屋がよいのか】

高い足場屋か安い足場屋か 足場のこと

足場代って高いですよね…。「少しでも安く納めることが出来れば予算を他にまわせるのにな。」

そんな悩みを抱えている業者様へ

足場屋目線で私たみはるが足場代を少しでも安くできるコツを書いていきますね!(^^)!


高いのには理由がある

そもそも足場代が高い理由としてはですね、足場会社を維持するための経費がほかの職種に比べると高くなってしまうからです。

まず材料を購入し揃え、メンテナンスを行いお客様に提供できる安全な足場材を維持しなければなりません。

あと足場材を置く土地、トラックetc・・・。

また資格が必要であり、材料やトラックがないと足場を組めないなどの希少性もあることからある程度の金額になってしまいます。

ではなぜ足場業者によって金額が違うのか。

1:材料を所有しているかorリースなのか

所有物か否か

材料を所有している業者でも支払い(足場材)が終わっている業者のほうが金銭的余裕もあるので安く受注してくれる可能性が高まります。

反対に自社の所有している足場材が足りない時だけリースしているならまだ良いのですが、所有いてなくすべてリースで現場をまわしている業者はどうしてもリース代が掛かってしまうので高くなりやすいです。

実際、私自身がそうでした。材料を所有しておらず、以前工務店様より見積もりを依頼されたときに自分でも「高っ!!」って思う金額になったことがあります。

私が足場を組むので所有品でもリースでも品質はかわらないのにですよ。完全に私側、足場屋の都合です。申し訳ないです・・・。

2:営業マンの実力

営業マンの実力

どの業界でもそうですが、上手な営業マンはいろいろな理由をつけて高く仕事を受注してきます。

私の元請足場会社でも「よくこの金額で受注できたね!すごいやん!」ってひともいますが、

「いや~、この金額きつくない?」っていう営業マンもいます。

3:足場会社の規模

足場の会社にも何百人もいる大きな会社もあれば3人くらいの小さな会社もありさまざまです。

一概にどちらが良いかはそれぞれ強みが違いますのでわかりませんが、金額の面ではやはり大きな会社のほうが有利になると思います。

例えば一件の現場が赤字でも、機動力があるので件数自体は多く、金額の良い現場も中にはあるので月単位ではそこまで影響しないからです。何ヵ月もつかるほどのよほど大きな現場でないかぎりではありますけども。

安さにも理由がある

では安ければ安いほうが良いのですがちゃんとした理由があります。

1:スペック(仕様)がゆるい

足場を組む際の仕様により金額が左右されることもあります。

あなた(お客様)が納得してくれればよいのですが、最低限の足場は中さん(くさび式足場でいうと「すね」あたりの手すり)がなく、昇降設備もなく屋根からの落下防止もないメッシュシートもない足場を提供される可能性があります。最悪外壁だけのための足場だと使えますが、屋根工事までとなると危険ですよね。

新築工事で下屋組みが必要になったときに「下屋は組みません。その金額ですので・・・。」

と組んでくれない足場屋がいたと以前大工さんに聞いたことがあります。

そもそもその仕様の足場は今の時代使えないので仮に事故があり労基(労働基準監督署)が入ると指摘されます。

2:品質の悪い足場を組まれる可能性がある

要するに「安かろう悪かろう」ですね。これ、方言じゃないですよね?

例えるならどこのメーカーかもわからない安い物を買ってもすぐ壊れてしまい損するよってことです。

職人も人間ですので安いなら手を抜こうとする人もいます。そうなれば自然と品質の悪い足場ができてしまいます。悲しいものですね。

少しでも安くするコツ

あまりにも安すぎて後に困るかもしれないリスクもあるし、ぼったくられて損もしたくないし・・・

少しでも安くコツとしてはまずいくつかの業者(足場屋)を使い、競わせあなたが許容できる範囲の仕様、品質を見極める必要があると思います。

その中で使う足場会社を選定し、そこの営業マンと交渉します。

例えば「月単位で○○棟くらい発注できるから単価を安くしてよ。」とか

「次、良い物件があったらあなたにお願いするから、今回の現場は安くして。」など。

あと忙しい時期や暇な時期も関係あるかとおもいます。

梅雨が明けてきて夏になるころには私たち足場屋は比較的に忙しい時期になります。

反対に1月、2月などはあまり忙しくなく、少し金額を落としてでも仕事を取りにいきます。

もしその時に足場屋を探しているのであれば交渉のチャンスです!

その時良い縁があれば長く付き合える足場会社がみつかるかもしれませんね(^▽^)/

最後に足場は作業効率を上げ、作業する職人さんが仕事をしやすく事故なく完了するための「保険」

みたいなものだと思っていただけたら幸いです。安いほうが良いのですが、あまりにも安すぎても安全に使えないし雑な足場会社だとお施主様も満足してもらえませんしね。

あなたの許容ラインに合う足場会社がみつかることを願っています。

最後までご観覧ありがとうございました(^_-)-☆

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