新築、リフォームするときなどに足場を頼むものですが、金額の高さにびっくりすることがありますよね。
「残る物でもないのになんで?」
「なんでこんなに高いの?」
よく聞かれます。わかりますよ、もったいないですよね。形として残らないのにですよね。
今回は22年間足場屋をしている私がそんな疑問に答えてきます。よろしくお願いします<m(__)m>
そもそも足場っているの?
そもそも工事するのに足場っているのか?
答えとしては残念ながら足場は必要です。
なぜかというと『労働安全衛生法』という法律がありまして、高さ2m以上の作業の場合は足場が必要という決まりになっています。
また、仮に外壁塗装工事を足場なしで行う場合、色を塗る前に汚れを落とす為に高圧洗浄をするのですが、汚れた水や色を塗っている塗料などが近隣さんの所まで飛んでいく可能性があります。
足場があれば塗料や汚れなどが飛散しないように足場の周りにシートを張るので近隣さんとのトラブル防止にも役立ちます。
それと足場を設置することにより作業効率が圧倒的に良くなります。
作業効率が悪いと余計に人件費がかかってしまいます。
足場を設置することによって高いところなども脚立なしで作業できるし屋根までも安全に上がることができます。
足場とはいかに職人さんが安全な環境で作業することができるかの「保険」みたいなものです。
あなたの家の新築工事であったりリフォーム工事でケガがあったり、最悪なケースが起こったりしないためのリスク軽減に必要なものだと思ってもらえると嬉しいです。
金額が高い理由は経費自体が高いから
足場を組立てする場合、足場材という材料が必要となります。
家を1棟組む分でメーカーさんにもよりますがだいたい新品で90~130万円くらいの費用が掛かります。
その足場材を現場まで運搬するトラックが必要です。
私の場合ですと月極でリースしているのですが1台につき10万ちょっとかかります。
そしてその足場材を使って施工する職人が2~3人必要となります。
地域によってさまざまですが一人当たり1日12000~25000円くらいの相場だと思います。
その他にも損害保険や、材料をおく土地代など、パッと見じゃわからないようなものがあります。
材料だけに関しても汚れしまったら綺麗に磨いたり、安全に使えるか点検、メンテナンスしたりと足場屋という業界は意外と経費がかかってしまいます。
ましては足場を組む際には資格が必要であり、誰もが簡単に準備をしてできるものではない希少性もあるのでお客様から頂く金額が高くなってしまうのです。
まとめ
高さ2m以上の工事を行う場合には足場が必要となります。またメリットとして作業効率を上げ、
人件費の削減ができ現場で事故がおきるリスクを抑えることができます。
足場代が高い理由としてはそもそも経費自体が高いこともあり、ジャンル的にも専門性が高い職種であるためである。
ではどうすれば少しでも安くなるのか、次回は業者様向けに書いていこうと思います。
コメント